2018年6月11日月曜日

2018-06-11 新潟知事選挙


新潟県知事選挙のお知らせ
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate04/senkyo/20180610.html
2018.6.10
告示日 2018.5.24(木)
投票日 2018.6.10(日)

https://niigata-kenchiji.jp/common2018/pdf/todokede_joukyou_3.pdf
候補者一覧
安中さとし(安中聡)
はなずみ 英世(花角 英世)
池田ちかこ (池田千賀子)

https://web.archive.org/web/*/https://niigata-kenchiji.jp/common2018/pdf/senkyo.pdf
各候補経歴
はなずみ英世は東京大学法学部、昭和57年より運輸省、平成20年国土交通省総合政策局観光政策課長、平成25年新潟県副知事、平成27年海上保安庁次長(平成30年まで)

自公支持の花角英世氏が初当選
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180611/k00/00m/010/058000c
2018.6.10
投票率は58.25%(前回53.05%)
当 546,670  花角 英世<1>無新=[自][公]
  509,568  池田千賀子   無新=[立][国][共][由][社]
   45,628  安中  聡   無新

アングル:新潟知事選与党系勝利、自民内で高まる安倍3選機運
https://jp.reuters.com/article/niigata-election-abe-idJPKBN1J70AU
2018.6.11
「また、党内で人気の小泉進次郎・筆頭副幹事長が新潟県知事選では応援に行かず「進次郎なしでも勝てた」(与党筋)との声もある。」

2018年6月4日月曜日

2018-06-04 核の傘

■ひさびさにインパクトのある論争本が出た。清水政彦氏著『東京で地熱発電』(並木書房)だ。エネルギー行政を論じたい者が必ず引用する資料となるだろう。【2012-8-4作文】(兵頭二十八 "Podcast28 Mil News Blog")
https://web.archive.org/web/20121010032740/http://podcast28.blogzine.jp/milnewsblog/2012/week31/
(略)
 ※じつは上京して「チャンネル桜」の討論番組に出ちょりました。放映日は今日でしたかな? いくつか「鏡張りの座敷牢」の外側の風景について、ここで補っておきます。オランダ、ベルギー、イタリア、ドイツ、トルコといった非核武装国に関してアメリカ合衆国がさしかけ得る「核の傘」とは、地上配備式の米軍所轄の戦域核ミサイル(かつての地上配備型核弾頭付きトマホーク、パーシングII、ただしどちらも米ソ間のINF全廃条約で全廃済)か、陸上の飛行基地近くの弾薬庫に米兵の監視付きで保管されている航空機投下水爆「B61」(これはいまも存在し、将来もF-35用として整備され続けることは確定)だけです。これ以外の核は、米国の非核の同盟国にとっての「核の傘」たりえません。たとえば、米空母に常に内蔵されている艦上機用の「B61」とか、レーガン政権時代に潜水艦や一部水上艦に搭載されていた「艦艇発射型の核トマホーク」などは、「日本にとっての報復力だ」と外国に信じさせることは到底できない。もし仮りに、オランダの陸上にある米軍の核貯蔵所に敵が核攻撃を仕掛けてきたなら、それはまさしく、国家オランダに対する核攻撃であるだけでなく、米軍に対する核攻撃でもある。だから米軍も大国としてのオトシマエをキッチリつけるべくソ連軍の飛行場や核弾頭貯蔵施設に対して即時同害の核反撃をするし、そのついでに手持ちの「B61」水爆をオランダ空軍所属のF-16にも搭載してやり、「どうぞモスクワに投弾してください」と背中を押してやることにももう何の問題もない情況が生じる。その報復空襲を辞退するオランダ軍パイロットは、いませんよね。だからそのような二国間協定が事前に結ばれて、ちゃんとオランダ空軍に核爆撃訓練もさせているのならば、それは紛う方無き「対ソ核抑止力」となるわけです。おかげで、ソ連はオランダだけを狙った核攻撃を軽々しくは決心できなくなる。やるなら対西側陣営の全面核戦争しかなくなる。これぞ「核の傘」でしょう。ところが米艦艇に搭載されている核兵器は、そうじゃないでしょ。艦載の核兵器は、爆弾だろうがミサイルだろうが、あくまで米軍が米国のために使う核兵器でしかありえないんだから。たまたま外国の港を母港とし、あるいは頻繁に外国に寄港しようが、その他国のための「核の傘」であるわけがない。というのは、それを発射するのは、米軍の提督であり水兵だけ。航空機から投下する水爆と違って、外国人は意思決定にも実行にもまったく参与はできない。オランダ軍人やオランダ政府は、オランダの軍港が核攻撃を受けたからといって、米海軍の艦載核兵器を発射してくれと米海軍の提督に頼むことはできないし、できると対外的に宣伝しても、誰も信用しはしない。それはフィクションだと敵も味方も了解するだけ。軍艦内は、その国旗国の領土なんだから。地上の核弾薬庫は違いますよ。そのホスト国の領土です。そしてそもそも、リアルな危機が高まれば、外地の軍港に重要な米艦がのんびり碇泊などしていません。デフコンの某段階で、核搭載艦(現状では正規空母とSLBM原潜のみ)はぜんぶ、洋上へ姿をくらますことになっている。軍艦の上は、その国旗国の領土であり、そこにソ連軍から核攻撃があったら、それはあくまでソ連と米軍との喧嘩になるだけなのです。米艦のいなくなっている横須賀が中共の水爆弾頭付IRBMで吹き飛ばされても、米空母や米原潜は、北京に核反撃はしません。大連や青島や海南島へは報復打撃するだろうけどね。したがってそんなものは横須賀の住民や東京の住民にとっては、核の傘でもなんでもない。こんな常識を国民に対して隠そうとしているのが日本外務省だ。そして、外務省からそんな説明を聞かれされると信じてしまう、残念な理性しかもちあわせていないらしい「核トマホーク信者」たち。そのほとんどは「親米ポチ」と重なるようだと今回実感したけど、こんなヘンな信者は日本にしかいませんよ。ちなみに核トマホークなんてニクソン=毛密約が履行された1972年には存在しませんし、三沢に対ソ核攻撃用のF-16がやってきたのはレーガン政権時代の1985年4月だ。あれも対ソ用の核打撃力であって、報復力ではない。したがって核の傘でもない。かりに、レーガン時代に、世界の中で東京だけが単発の核攻撃を受けたとき、まったく無事である三沢の米軍のF-16が、日本人の仇を討つために北京なりロシア領なりを核攻撃しなけりゃならない必要なんてどこにもなかったんだから。「日本の核の傘」というなら、それは、東京都下の航空基地、たとえば横田に核攻撃機が常駐していなければ「フィクション」となるのです。その横田の核爆撃任務部隊は、1972年に剥ぎ取られたまま、レーガン時代にも復活していません。誰が剥ぎ取らせたかといったら、それは「ニクソン=毛」密約しかありますまい。シナが東京やモスクワを核攻撃できるIRBMはまさにリアルなものである。しかしシナがニューヨークを攻撃できるICBMは将来も「象徴」でしかないように密約されたのです。そうさせる代償としてニクソンは、日本を核武装させないと約束したと見れば、現在までの諸現象の解釈に矛盾がない。まあ、核抑止を一から考えたことのない人たちには分からないでしょうけどね。天安門でトウ小平は、米国が密約を破棄する気だと悟り、リアルな対米核抑止力を再構築することを決意したが、密約破りというのはシナ人にとってはたいへんなことなので、それがなしとげられるまでは完全に偽装しなければならない。それが当今の「全方位攻勢」のプロパガンダです。敵アメリカをあざむくために、まず周辺国と自国内の少壮軍人を欺いているのです。真の戦力構築作業は陝西省あたりの地下深くで続いている。あと、これは番組中に語る時間がなかったんだけど、シナがこれから完成するとかフカしているSLBMもけっきょく「象徴」「プロパガンダ」でしかありません。そんなもの使い物になるわけがない。これは技術的センス、特に某国の兵器技術の相場値について詳しい人ならば常識。元海将補の人までがこれがわからないというのでは困ったものだ。海南島のSSBNがハワイはおろか南シナ海から一歩も出られっこないことは常識でしょう。中共にとって現実的に入手が可能な、リアルな対米核抑止戦力とは、地下トンネル内を車両で機動する陸上発射式のICBMだけなのです。したがって南シナ海すら、北京の最高指導部にとっては、主戦場だとは考えられていない。「敵を欺き、その前に味方も欺く」演出上の主戦場ではあるけどね。まああの場でオレが一人でこんな話をどんどん展開しても誰もついては来られんようだとすぐ悟りましたから、もうよしにしておきましたのさ。